ヤマザクラ(バラ科サクラ属)
(学名 Prunus jamasakura)
日本に自生するサクラの代表的な種類で、昔から和歌に詠まれているのは、こちらのサクラです。
交配によって生まれ、明治以降に広まったソメイヨシノは先に花だけ咲きますが、ヤマザクラは、花と葉が同時に開きます。
建築、家具、楽器、彫刻などに使用されるヤマザクラですが、燻すと、ちょっと強めの香ばしい香りがしてコクがあるため、万人受けする燻煙材といえます。
コナラ(ブナ科コナラ属)
(学名 Quercus serrata)
日本の雑木林によくみられる樹木で、もうひとつのナラであるミズナラ(オオナラ)と比較してコナラと呼ばれます。秋には、ドングリが大量に熟します。
重くて硬く、薪の原料には最適で、昔は重要な燃料源でした。(広葉樹の薪にも使用されています!)
木炭の原料や、シイタケの原木として、また、建築、テーブル家具、ウイスキー用樽、器具に使用されます。
イタヤカエデ(ムクロジ科カエデ属)
(学名 Acer mono)
秋には黄褐色になって散るカエデ。
北アメリカ原産のカエデよりは少な目ですが、日本のカエデ属の中では含有糖分が高く、樹液からメープルシロップをつくることもできます。
燻製品にも、メープルシロップのほのかな甘い香りが…
建築、家具、楽器、器具などに用いられます。
タムシバ(モクレン科モクレン属)
(学名 Magnolia salicifolia)
早春に白い花を咲かせます。
ニオイコブシと呼ばれることもあるように、コブシと見分けがつきにくいですが、コブシは花の下に葉がついていて、タムシバにはついていません。
葉をかむとキシリトールのような甘味がするので「噛む柴」が転じてこの名になったとか。
レモングラスのようなさわやかな香りがして、香料としても使用されます。蕾(辛夷)は、生薬としても用いられます。
〇タムシバは、オリジナルアロマでも使用しています。アロマについてはこちら。